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2024年1月

2024年、『クルマの楽しさを追求する』新しい年が始まりました


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新年 明けまして おめでとうございます

2024年が始まりました。今年も昨年に引き続き、活気のある新年に感じていますが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

私、個人的にはロードスターをNA、NB、NDと所有していますが、それ以外では「最後に内燃機関の新車を購入しておきたい」と注文していたスズキジムニーシエラ JC 5MT(JB74W)は2年待ちの予定でしたが、1年前倒しとなり、納車され、4WDクロカン(街乗りはFR)を楽しんでいます。また30年前の日産プリメーラ(P10)を購入し、FFマルチリンクサスペンションの走りを楽しんでいますが、80's-90'Sの中古車は価格高騰も目立ってきています。NA、NBロードスターもこの4年で約2倍以上になりました。まだまだ最後に「ピュアな内燃機関のスポーツカーを乗りたい」というブームはしばらく続きそうです。

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<『EV化』=『FF化』である。そして昨年クルマで感じたこと>

『EV化』が叫ばれる世の中ですが、これは1980年代の『FF化』と酷似していると私は感じています。
FF(フロントエンジン、フロントドライブ)はそれまで主流であったプロペラシャフトを持つFR(フロントエンジン、リヤドライブ)と比較してエンジンと駆動系をフロントに集約できるので室内を広くできて、クルマは軽く出来て、生産効率も上がります。軽量にできるので燃費性能も良くしやすいですが、『走りの楽しさ』、『動きの自然さ』

どちらもエコであり、環境に優しく、生産効率が高く、色々な意味で『効率重視』で生まれたものです。
当時も「これからはFFの時代だ!」と叫ばれ、「FFでもスポーツはできる」、「FFでも走りの楽しさはある」などと言われていましたが、あれから45年以上経っても私はやはり「FRの方が楽しい!」と思っていますし、FFは増えましたがFRも残っています。
『ガソリン内燃機関とEVの関係』も『FRとFFの関係』と同じような道を辿るのではないかと思っています。
小さいシティコミューターはEVでも良いと思いますし、同じくFFでも良いと思います。
しかし、『クルマの楽しさを追求する』という意味ではやはり今も『ガソリン内燃機関のFR』が楽しいと思っています。

「今後、私たちはFF車のみ販売します」と宣言したメーカーもありましたが後に『クルマの楽しさを追求する』際にFR車を販売した例もあります。

EVがかなり普及してきてもガソリン内燃機関のクルマはまだまだ残るでしょう。
それでは今後10年でどのように変化していくのだろうか?と考えてみると
『今、ガソリン車を購入していた人は熟成されたハイブリッド車を購入する』
『今、ハイブリッド車を購入していた人はBEV車を購入する』
そういう風になるのではないでしょうか。

中間の空洞化は続くでしょうから、1000万円の高級車を購入していた人は1500万円、2000万円の高級車へとステップアップし、
軽自動車の比率はますます増えて、事故や保険、駐車場価格も高騰していることから、それでも購入しない人はサブスクやカーシェアリング、レンタカーで必要な時だけクルマに乗る。それでも移動しなければならない時はバイク、自転車、電動キックボードなど、雨が降れば電車、タクシーとなるでしょう。
そういた意味でも昨年、4年振りに『ジャパンモビリティショー』と名前を変えて開催された新たなショーはかなり興味深いものでした。
自動車だけでなく、様々なモビリティの可能性を確認でき、とても有意義な見学となりました。

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『MAZDA ICONIC SP』はそんな中でも大いに注目を集め、そのデザインとスペックの力で『私たちに夢と希望を与えてくれた』のは間違い無いでしょう。NAロードスターとFD3S RX-7の中間程度のコンパクトなサイズに2ローターのロータリー発電エンジン搭載のPHEVスポーツは低いボンネットと美しいボディだけでも魅力的なのにリトラクタブルヘッドライトとバタフライドアという飛び道具まで備え、会場では「ドライブシャフト直結でFRとしても走れるモデルは出るのか?」などなどすでに妄想が始まっていました。

他の出展車両も魅力的でしたが、2023年はやはりこの1台だったと思います。

2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤーはトヨタプリウスがスーパーカー顔負けのフロントウインドウ傾斜角を持つ奇抜なスタイリングと割り切りがハイブリッドカーのパイオニアであることを私たちに再認識されると共に「今、一番エコで現実的なのはハイブリッドカーでは?」ということを無言で再認識させてくれたのではないでしょうか。シャシーや内外装の質感も向上させ、EV化への波がいよいよ押し寄せてきている中にあっても説得力のあるものでした。
日本での新車販売は約40%が軽自動車、コンパクトカーのいくつかが300万円以下で購入できるものが人気の大半。今やそこそこ楽しいクルマが欲しければ500万円以上は用意しておかなければなりません。1000万円以上の高級車はまだ販売を伸ばしているようです。

そんな時代の中にあっても私達はまだまだ内燃機関エンジンを楽しみ、『クルマとしての本質』、『人にとってクルマとは何なのか?』といったことを考え、カスタマイズやスポーツ走行を行い、『クルマの楽しさを追求する』ことで楽しんでいきたいと思います。



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昨年の3大ニュース、

1. 『ディーテクニック初心者向け走行会』を筑波サーキットコース1000と筑波サーキット場で開催
  

2. 多数のミーティングをターンパイク箱根で連続開催。

 『NA/NB ROADSTER 保存会 Meeting』 と『箱根セブンデイ』、『歴代マツダ車 Meeting』、『NC ROADSTER Meeting』に加え、
 『Toshi Meeting』、『NC ROADSTER Meeting』に加え、『RX-8 Meeting』、『日産901ミーティング』を開催することができました。

 

3. 『ディーテクニックWebビルディング(ホームページ)』の有効活用
 

ディーテクニックのクラブ活動的に楽しんできたミーティングや走行会を多数開催し、私たちが残していきたい自動車文化継承活動を行うことができました。今年もまた引き続きイベント開催やイベント協力によって、みんなで楽しめる機会を増やしていきたいと考えております。

一方、早くからWeb中心へと移行して、9年目を迎えたこの『ディーテクニックWebビルディング(ホームページ)』はスマートフォン専用サイトと共に実際にリアルで会わなくても気軽にEメールやメッセージで相談やリモート商談を受けたり、情報交換、意見交換をして企画を進めて参りました。2024年の中旬には新たなホームページ投入を企画、準備を進めております。完成すれば走行会、イベントの開催が今より容易になる予定です。
ディーテクニックでは若い人やこれからモータースポーツを始める方でも楽しく安全に走れる環境作りを目指していきます。
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またNA、NBロードスターをエンジン、シャシー、内外装などレストア、リフレッシュするための企画を進めています。

近年はTDチューンのエンジンオーバーホール、サスペンションやブッシュ交換、ボディのオールペイントをされる方が増えています。

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TD-1001R(NB6C)デモカーをサスアームブッシュを全て交換し、オリジナルのTD車高調サスペンションキットを装着するなどチューニングしながら、リフレッシュを施しました。今年も少しずつNA/NBのリフレッシュを行なっていきたいと思いますので、NA、NBロードスターでリフレッシュ、レストアをご検討中の方は是非、ご相談ください。

 

今年前半は私もまだ書いていないイベントレポートなど、ディーテクニックWebビルディングの充実させ、みなさんに楽しんでいただけるようにしていきたいと思います。

そして春にはサーキット走行会やミーティングなど、みなさんとご一緒できることを祈っております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

                                      2024年1月1日   出来 利弘