7月7日(土)RX-7 40th Anniversary Meeting 2018 in 箱根レポート
7月7日(土)RX-7 40th アニバーサリー ミーティング2018 in 箱根をアネスト岩田ターンパイク箱根、Fエリア駐車場で開催しました。
ゲストに
RX-7(FD3S)開発主査:小早川 隆治 氏(現モータージャーナリスト)
RX-7(SA22C、FC3S、FC3C)デザイナー:小野 隆 氏(現 TAAK DESIGN)
を迎え、SA22C(3台)、FC3S(21台)、FC3C(4台)、FD3S (29台)の合計55台。参加者 77名のみなさんがアネスト岩田ターンパイク箱根に集まり、ファン同士の交流を中心にミーティングを行いました。
記念撮影を行い、ファン同士で交流、ゲストによるサイン会を開催するなどしてゲストとファン同士も交流し、SA22Cを中心にRX-7とロータリーの歴史を語り合うなど、みなさんと一緒に楽しい時間を過ごしました。
岐阜県、長野県、愛知県など遠方からや関東圏からもたくさんの歴代RX-7オーナーが駆けつけてくださいました。
午前中には初代サバンナRX-7(SA22C)を囲んで、小早川隆治さんによる初代RX-7が果たした役割とロータリーの歴史について、またSA22Cをデザインされた小野隆さんによるデザイン解説とこだわりや当時のお話、カーデザイン全般に渡っての興味深いお話をお聞きすることができました。
小早川隆治さんからは1978年当時、アメリカにおいてロータリーがガソリンを食うということでイメージがドン底になっており、その状況は現代のロータリーのイメージよりも遥かにマイナスなものであったこと、そんなロータリー復活させるため、まさに社運をかけて開発されたのが初代RX-7であり、その斬新で未来的なデザインは全米で大ヒットを記録し、1ドル360円といった時代に約6000ドルで販売され、ロータリー復活を果たした『作品』であることはもちろん、マツダに対しても大変な収益をもたらした『大切な商品』であったことも教えていただいた。
そして、コスモスポーツから始まり、RX-7初代、2代目FCと積み重ねてきかたらこそ、3代目FD3Sがあるのだというお話。多くの素晴らしいスタッフのみなさんに恵まれて、当時のマツダのあった時代背景もあってFC3S、FD3Sが生まれたお話、目指すコンセプトはその走り、デザイン共に歴代RX-7は一貫して変わっていないことなどをお話くださいました。
小野隆さんからはSA22Cを20代の若さでデザインされた当時の伝説的な物語を話していただきました。
若く、情熱に溢れた若き小野さんがその手で描いた線はまさに日本のスポーツカーとロータリー、マツダの将来を描くこととなった。比較的手の届く量産スポーツカーとしては日本初となるリトラクタブルヘッドライトを採用し、飛行機能キャノピーを彷彿とさせるリヤハッチを持つ特徴的な初代RX-7(SA22C)のデザイン。空気の壁を鋭いノーズで切り裂き、異次元のスピードの世界へとドライバーを連れていってくれそうなデザイン。40年の時を経た今でも息を飲むほど美しく、未来的で独自のオーラを放っている。
この時代に前後重量配分50:50に拘り、低くコンパクトにまとめられたフォルムは信じられないことに2+2。2シーターは贅沢であるという理由から後席を持つためにルーフのシルエットに未だに僅かな妥協があったと悔しがる小野さん
1ピースにしたかったガラスハッチはFC3Sでその思いを実現させ、更に本格的なスポーツカーのとしてのRX-7に求められるもの、当時できるすべてを注ぎ込んんで開発したFC3Sに対しては拘りのブレーキキャリパーデザイン、インタークーラーのインテークダクトの形状やディテール処理への拘りを語っていただきました。FC3Cデザインを手がけることが小野さんにとってマツダでも最後の仕事となる。その後はマツダを退職され、レーシングデザインの世界へ。後に独立されてTAAK DESIGN として、現在も現役デザイナーとして活躍され、様々な企業へのデザインアドバイザーも務められたいます。
小早川隆治さんとFD3S。このモデルは後期型であるが「貴島孝雄さんがしっかりと仕上げてくださって、後期モデルは素晴らしい乗り味になり、完成形となった」とおっしゃっていました。
小野隆さんからはFD3Sデザイナーであり深い親交がある佐藤洋一さんとのお話。そしてFD3Sを初めて見た時に衝撃。FD3Sのデザインの素晴らしさ、それまで初代、2代目でやりたかったのに出来なかったことを全てやっていたというお話を聞かせていただき、40周年の記念日に箱根に集まったRX-7たちが同じコンセプトで完成形を目指し、ずっと磨き込まれてきたことを再確認することができました。
小野さんはFD3Sのドアはオープニングラインが綺麗でまるで鳥が羽を広げているかのようです。こんな美しい車は他にないという。
(これについては2017年12月25日発売になったREVSPEED誌(2018年2月号)にて小野隆さんのFD3Sデザイン詳細解説インタビューが載っていますので、是非ご覧ください)。
小野隆さんが自らデザイン、制作してくださったこの日のための「RX-7 40周年記念ステッカー」⭐️
ご希望の来場者すべての方に小野さんから手渡しでプレゼントしていただきました。
これは本当に感激です!!
初代 RX-7(SA22C)の助手席に乗り込むSAデザイナーの小野隆さん。
40年の時を経て、RX-7が生みの親を乗せて走る!!
イベントに参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
1978年マツダサバンナRX-7として、SA22Cが発売されてから今年で40周年。イベントをなんとか開催できないかと検討を重ねておりましたがあるときそれは、RX-7の40周年でもあると気がつき、「SA22C誕生をRX-7オーナーみんなで祝おう!」という企画を立ち上げました。そしてこの日、RX-7を愛してやまないオーナー方々にたくさんの参加、ご協力いただき、イベントを無事開催することができました。
前日までは雨、その後は猛暑が続いた7月でした。この7月7日はどこかに神様がいるのではないか?と思うほど天気に恵まれました。
朝は濃い霧と雨の心配もありましたが、イベント開催時間には晴れ渡り、その後は真夏にも関わらず「曇り」というベストコンディションで気温16℃程度の中、涼しく快適な一日を過ごすことができました。また曇りによるディフューザー効果でRX-7のボディがより一層美しく艶めきのある写真となり、みなさん素敵な思い出の写真撮影もできたのではないでしょうか。
参加いただいいたみなさん、ゲストのみなさん、会場をご提供いただいた箱根ターンパイクのみなさん、入場お手伝いいただいたみなさん他、この場にいらしたみなさん、Webから応援いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
また楽しいイベント、企画していきたいと思いますので、これからも宜しくお願いいたします。
追記:秋くらいに、RX-7 40th Anniversary Meeting Part.2 in 箱根を開催したいと企画をはじめました。
全国的に天候が不安定であったことで参加できなかったみなさん、また参加してくださったみなさんからもアンコール開催の要望を本当に多数いただきました。ゲストのお二人、協賛会社からも大変良い時間であったと、もっと時間が欲しかったという声をいただきましたので、ご要望にお応えして、パート2 を開催できないか企画中です。
RX-7 Meeting 事務局(出来)
イベント協力:
・TAAK DESIGN
・三樹書房
・株式会社ワキプリントピア
>>>郵便局Web RX-7 40周年記念グッズ(7月17日〜10月1日期間限定で購入可能)
取材協力:
・MZRacing(犬塚雅史)
>>>MAZDA FUN SITE にレポート掲載していただきました!
・ROTARY BROS.(青木邦敏)
9月13日に ROTARY BROS. Vol.10 が発売となりました!
P116-117に 7月7日 RX-7 40th Anniversary Meeting in 箱根
のレポートが掲載されているほか、全国ミーティングレポート、RX-7 40周年を記念して、HISTORY OF RX-7 SPIRITSとして、歴史を振り返るほか、チューニング情報も満載となっています。
http://www.motormagazine.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=975
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・田中 貴 FC3S / サバンナRX-7 GT-X 後期 青(群馬県)
・にゃんこせぶん FC3S / サバンナRX-7 GT-X 後期 紫(東京都)
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